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轟轟戦隊ボウケンジャー

地球に眠る、大いなる力を秘めた古代の秘宝――プレシャス。世界を滅ぼすことも容易いそれらの秘宝を狙う悪は多くいる。民間団体・サージェス財団は、プレシャスを回収し悪の手に渡らないよう保護・管理するための精鋭部隊を結成した。彼らこそ轟轟戦隊ボウケンジャーである。

ボウケンジャーの明石暁ら3人は、新メンバーである伊能真墨と間宮菜月らと共に、プレシャス“ゴードムの心臓”の回収に向かう。入隊テストを兼ねて先行した新メンバー2人だったが、トラップに引っ掛かり大地の震えと共に海底遺跡が浮上。それに伴い、遺跡内の奥深くにあった石棺の封印も解け、ゴードム文明の古代人・大神官ガジャも眠りから覚めてしまう。

改めて5人で遺跡に突入したボウケンジャーはプレシャスを発見するが…。

第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』から数えて30作記念[1]となる本作は、「冒険」「トレジャーハンティング」をモチーフとしている。

プレシャスを破壊することを除き、シリーズ初の敵を倒すことを組織目的としない戦隊である。ボウケンジャーの任務はプレシャスに向かっているため、敵との戦闘はプレシャスの争奪戦として描かれ、敵に対するボウケンジャーの基本的なスタンスはあくまで「排除」であり、とどめを刺すのはそれでも相手が挑んで来るケースに限られる。

近年の本シリーズのレッドは熱血タイプが多かったが、本作のボウケンレッド・明石暁は冷静沈着な頼れるリーダーとして設定されている。80年代の本シリーズのレッドにはこのタイプが多かったが、これの復活には東映でも「今の子供には熱血タイプの方が感情移入しやすい」「これでは昭和の戦隊ではないか」という声があったという。これに対し、久々にシリーズ復帰を果たした東映の日笠淳プロデューサーが「レッドの枠を狭めるのは良くない。現在でもリーダータイプのレッドは人気を得られるはず」として、実現した[2]。そして、演じる高橋光臣の個性が反映されてか、物語の進行に連れコミカルな面も現れ、結果的には新タイプのレッドになったと言える。また彼はメンバーの人選に関与しており、メンバー自身の意思でない人選が恒例だった本シリーズにおいて、指揮は執ってもメンバーの人選にここまで関与した戦隊リーダーは過去作にはなく、言わば指揮権と人事権とを併せ持つ歴代で最も強い権限を持つリーダーと言える。また一部ファンからニュータイプの頼れるリーダーレッドと呼ばれている。

他にも過去作へのオマージュ的な要素や近年少なかった過去パターンを取り入れるなどしている。また新たな要素として複数の敵組織が並行して存在するのも大きな特徴である。第三勢力的な存在は過去作にも何度か登場したが、「組織」としての敵が複数存在するのは初めてであり、時にはボウケンジャーと敵組織で三つ巴や四つ巴の戦いも展開される。

本作の特徴のひとつに「変身シーンの多様さ」が挙げられる。後述のように、変身方法はシルバーを除いて「携帯機のタービンを回す」というものであり、この変身方法の演出も本作の見所の1つである。

本作以降のシリーズでは、「スーパー戦隊が現場に駆けつけるために使用する専用マシン」(例えば、ゴレンジャーならゴレンジャーマシーンやスターマシーン、マジレンジャーならスカイホーキーなど)が存在しない。本作ではゴーゴービークルを代わりに使用することもあるが、大抵は走って現場に急行する。

ED後には全30戦隊を順に紹介するコーナーが挿入されている(詳細は後述)。

本作のモチーフの一つが「乗り物」であることが、制作発表記者会見にてプロデューサー・日笠より明かされた。このモチーフへの重点の置かれ様は、巨大ロボの合体パーツになる巨大メカが過去最多の計18機[3]である点にも見ることが出来る。

本作からシリーズ初の画面縦横比16:9(Vシネマ作品のみ4:3サイズ)のハイビジョン放送を採用。撮影にはスーパー16と35ミリフィルムが使用され、オールアフレコ[4]の伝統も健在である。

本作では各話を示す単語をTask(タスク=「職務」「任務」の意)としている。

OPでのメインキャストの役名表記は従来は“変身後 / 変身前”だったが、本作では“変身前 / 変身後”に入れ替わった。

これまでの公演を撮影した写真や映像がインターネットに流出したことが理由で、毎年恒例となっている東京ドームシティアトラクションズ スカイシアターの公演は、変身前の役者が出る公演に限り、公演の模様を撮影・録音をする行為が全面的に禁止された。

近年恒例となっていた京都をロケの舞台としたエピソードは、スケジュールの都合上本作品では導入されていない[5]。

ちなみにトイジャーナル2006年2月号によると本作の1号ロボの価格は「轟轟戦隊にちなみ」5,500円である。

なお、本作より映像ソフトがDVDのみになった。

キャスティング
メンバーの1人を演じる末永遥は、子役など本作以前からキャリアを積んでおり、若手デビューの多い近年の本シリーズでは異例である。

ボウケンジャー関係者も、ミスター・ボイスの声には過去作でナレーションや敵キャラクター役として声のみならず顔出しでも出演経験がある田中信夫、牧野森男には斉木しげるが起用されている。敵方では、素顔で登場する男性敵幹部を演じる大高洋夫や、敵幹部怪人の声をレギュラーとして演じながら、その正体である人間の姿をゲストとして演じる森田順平が特に挙げられる。他に過去の東映特撮物でのレギュラー出演者や歴代敵幹部・黒幕を演じた声優がゲストとして多く登場する。

ナレーションには太田真一郎を起用。主にOPナレーション・次回予告のナレーションを担当し、アクセルラーなどの音声も担当する。
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スタッフ
前述のとおり、東映側プロデューサーは日笠淳が2作品ぶりに戦隊シリーズに復帰を果たしている。キャストではレギュラーの斉木や大高、ゲストでもマイク眞木や渡洋史などといったかつて日笠と付き合いのあった役者が多く起用されたあたり、日笠のこだわりが感じ取れる。

メインライターは會川昇がシリーズ初の担当。脇を固めるサブライターに小林靖子、荒川稔久、武上純希といったかつて日笠プロデュースの本シリーズでメインライターを務めた面々が集結するなど、30周年記念にふさわしい豪華な顔ぶれとなっている。

メイン監督は日笠と長い付き合いである諸田敏が起用された。諸田はパイロット作品、劇場版、新キャラクター登場編、最終回といった主要回を一手に手掛け本作において演出面での中心的役割を果たす。

評価
30作品目と言うこともあって様々な実験要素が組み込まれた本作品の評価は決して悪いものではないが、平均視聴率では例年を下回った。また、玩具におけるキャラクター収入も前作『マジレンジャー』の108億円を下回る101億円であったが、売り上げ目標は100億であったため、最終的な玩具売り上げとしては成功を収めている。

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2009年03月03日 12:21に投稿されたエントリーのページです。

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